まだ戦争の傷跡が残る、戦後間もない頃の東京。新制高校の二年生になった日下部栞奈はある日、友人たちから『図書室の幽霊』の噂を耳にする。旧校舎の図書室に現れる幽霊を見た者は、その呪いにより一ヶ月以内に死に
中禅寺の思惑で、図らずも心霊探偵に仕立て上げられてしまった栞奈。心霊絡みの相談に追われる栞奈は、ある日『赤い紙・青い紙』という学校に伝わる七不思議を知る。中禅寺によれば、それは『赤い紙いらんか、青い紙
学校内に広まる『怪人青マント』の噂。その姿を見た者は体をバラバラにされ、袋に詰められ持ち去られてしまうという。ある日、栞奈は心霊探偵の噂を聞きつけた同級生たちに、その青マントを退治して欲しいと頼まれて
今夜は久しぶりの夏祭り。浴衣に袖を通した栞奈はタケ坊たちと共に祭りの夜を楽しんでいた。そんな中、栞奈は執拗な父親の追跡から逃げる少女、綾乃と出会う。彼女が落とした巾着袋を渡そうとそのあとを追いかける栞
自分とそっくりの人間を目撃したと、花代から相談を受ける栞奈。それが原因で不安になっているという花代を救うため、栞奈はその正体を探ることに。その最中、いきつけの本屋で中禅寺の友人である関口と出会う。栞奈
物の怪を詰めた葛籠を背負い、夜な夜な徘徊する兵隊服の男。もしも見つかれば葛籠に閉じ込められ、物の怪の仲間にされてしまうという。不気味な怪異の噂が広まる一方、旧校舎の図書準備室を訪れた栞奈は中禅寺に頼み