片田舎の貴族の下に生まれたマリーとその弟のシオン。マリーはシオンを溺愛し、ひとりごっこ遊びに興じる姿やふいに見せる大人びた表情といった、マリーしか知らないシオンの姿もたくさんあるほどいつもシオンのこと
魔法に憧れ続けた人生に幕を閉じ、第二の人生を生きるシオン。そんな彼にとってマリーたちと湖で目にした発光現象は、彼の日々に大きな彩りをあたえるものだった。この現象、また強い感情からくる発光現象を「帯魔状
シオンの前世での知識とは異なり、この世界では多くの人々を畏怖させる存在・ゴブリンが村の近くに出現。父のガウェインはゴブリン討伐に出立する一方、村に残ることとなった女性やシオンをはじめとした子どもたちは
ゴブリンとの一戦をきっかけに、父ガウェインからも認められた魔法の研究。そんな彼の協力もあり、シオンは新たな魔法「フレア」の発見に心を弾ませる。そんなシオンとは対照的に、マリーからはいつもの弟思いで優し
お互いに抱えていた思いを打ち明けたことでわだかまりがなくなったシオンとマリーだったが、マリーはシオンの溺愛っぷりに拍車がかかった様子。一層べったりしてくるマリーに困惑していたシオンのもとに、父の友人で
あの方から託された特別な子ーー。ある夜、父のガウェインが発した言葉で心が揺れ動くなか、魔法研究に取り組む日々を送るシオン。しかし火、雷、水の魔法の研究も頭打ちになったことで、新たな段階を目指し魔物討伐
魔物討伐をはじめて2年。シオン10歳、マリーとローズが12歳のある日、ローズの家の畑の害虫駆除をすることに。「来年はもっと捕まえる」と息巻くマリーの言葉に笑って反応するなど、いつもと変わらない時間を3
怠惰病と診断されたマリー。シオンたちの呼びかけに応じることなく、無機質な人形のようにただただ横たわり続けていた。その姿を見て身も心も衰弱していくシオンだったが、以前マリーから掛けられた「魔法で人助け」
マリーの想いを受け取ったシオンは、コール、ラフィーナ、ブリジットとともに怠惰病治療の研究に勤しんでいた。魔力というキーワードを手掛かりに、治療法を模索し続けるシオン。一方、マリーの友人のローズも、彼女
赫夜ーー。2年の時を経て再び上空にひらめく赤いカーテンが出現したことを合図に、大勢のレイスが現れた。イストリアに向け接近中のレイスの大群をシオンやラフィーナたちが迎え撃つ。赫夜の影響か魔力の枯渇が起き
魔族を名乗るエインツヴェルフの出現により状況は一変。彼の挙動ひとつで周囲に爆炎がまき散らされ、その炎が多数の兵士を飲み込んでいく。恐怖と絶望が場を支配する状況のなかシオンは心を奮い立たせ、自らよりはる
魔術ではなく「魔法」の力でエインツヴェルフを撃退したシオン。激闘ののち1週間眠り続けたシオンは目を覚ますと、夜を昼と勘違いさせるほど明るく照らす魔力の光が、自身の身体から溢れ出ていることに気が付く。膨