第1話 黒い男
数学者を目指す高校生・北田岳は、数学オリンピックで挫折を味わい、その道を断念した。数学への熱意を失った岳は、学食のアルバイトでまかないとして作ったナポリタンをきっかけに、若き天才シェフ・朝倉海と出会う

第2話 真理の扉
“数学的思考”に基づいて作られた岳のナポリタンは、理事長が会食に招いた学園の支援者たちを唸らせた。海に学園の象徴として紹介された岳は、理事長が退学させることができない存在となった。 この一件で料理の楽

第3話 料理を以って、神に挑む
蘭菜の料理に隠された秘密へとたどり着き海を満足させた岳は、思いがけず小学生時代からの友人で数学オリンピックのライバルだった武蔵神楽と出会う。数学者の道を断念した岳に冷ややかな視線を浴びせる神楽に、岳は

第4話 以前以後
料理の道が“真理の扉”へと続いていることに気がついた岳は、「料理を以って神に挑む」と豪語する海の手を取った。学園を首席で卒業した岳は上京し、“K”の見習いシェフとして海との同居生活を開始する。 岳の致

第5話 ノスタルジーと料理
岳がまかない料理として初めて提供した肉じゃがは、“K”のスタッフ全員に認められるものではなかった。スーシェフ(副料理長)である布袋勝也から「人間が見えていない」と厳しい指摘を受けた岳は、正解を見失い失

第6話 重なる事象
ノスタルジーに甘えない“世界標準の肉じゃが”で、“K”のスタッフを納得させた岳。“K”に迎え入れられた岳はまかないを任せられ、スタッフ間で高く評価されるようになっていく。だが、目まぐるしい日々を過ごす

第7話 夢
数学の天才・広瀬が招かれる授賞式で、初めてプロとして料理を作ることになった岳。その葛藤を神楽に打ち明け“楽しい”ことの重要性を再確認した岳は、受賞式で提供される料理の担当を決めるコンペティションにおい

第8話 熱きコンペティション
“K”のスタッフによるコンベティションが始まった。渾身のスープを酷評されて孫六がくずおれる一方、岳は香港出身の王明剣、スペイン出身のペーニャ、海を尊崇する宍戸邦彦、そして蘭菜の過去とコンペにかける熱い

第9話 方程式の崩壊
祝賀会のライブ感を活かし、前菜、スープ、肉料理のすべてを一皿に凝縮してみせた岳。だが海は、岳を布袋に代わりデセール(デザート)担当に抜てきする。 祝賀会まで残り3週間。海は岳にパティシエの基本を教え込

第10話 闇との対話
海にデセールを任された岳は、海の意図をはかりかね、一度はすべてを投げ出して実家に帰ろうとさえ考える。だが彼は、広瀬から送られてきた論文に目を通すと、“K”の厨房へと舞い戻り、デセールの修行を再開するの

第11話 式典の開幕
ついに広瀬が参加する授賞式が始まった。蘭菜たちがベストを尽くすなか、岳だけはどこか危うささえ感じさせる様子。デセールの修行を再開してからというもの、店に持ち込まれる食材をあらかた試食した岳は、数日間山

第12話 フェルマーの料理
岳が授賞式のために用意した驚異のブランマンジェは、はたして広瀬の“真理の扉”を開くことができるのか? そして、岳をパティシエの世界へと突き落とした海の真の思惑が明らかになる……!