第1話 究極のメニュー
あこがれの東西新聞社に入社した栗田ゆう子の初仕事は社運をかけた大仕事「究極のメニュー」作り。コンビを組んだ相手は社内一のぐうたら先輩社員山岡士郎、いやはや前途多難。

第37話 黄身と白身
”目玉焼き”この単純だが奥深い万国共通の料理をテーマに”国際目玉焼き会議”が開かれ、士郎達もこれに出席。世界中の目玉焼き愛好者が調理法・調味料・食べ方等を巡って激論を交わす。

第38話 母なるリンゴ
ゆう子の同級生・みな子の恋人はやり手の青年実業家・青沢。彼のファイトを支えて来たのは”幼い頃母に捨てられた”と言う悔しさだった。そんな青沢の前に20年振りに母親が現れたが・・・

第39話 牛肉の力
プロ野球選手の食事を取材する為にキャンプを訪れた士郎は、競技特性や年齢を考えない牛肉中心の献立に疑問を持つ。請われてチームのオーナーにアドバイスするが、そこでまたもや雄山と衝突!

第40話 究極の作法
パリ支局長、時山が帰国。その娘・悦子はパリの学校で箸をからかわれた為、大の箸嫌いになった。士郎は箸作りの本場・吉野に悦子を伴いその魅力を認識させるが、箸の作法を巡って雄山に一喝される。

第41話 魚の醍醐味
雄山絶賛のフグの店に海外赴任を間近に控えた夫婦が訪れる。だが数日来の不漁で肝心の白子がない。落胆する夫婦。そこで雄山と士郎は白子に匹敵する物を夫婦に御馳走することになる。勝負だ!!

第42話 お菓子と夢
阪村は日本一高価な洋菓子の店”天使の夢”のケーキ職人だが、今の目標は子供達に安くて美味しい安全なケーキを提供する事。独立計画を進めるが、恩ある社長に知れ”裏切り者”と罵られる。

第43話 飲茶
中国の陳副主席が希望する接待の場は”美食倶楽部”。しかし政治家嫌いの雄山は依頼に来た星村外務大臣を門前払い。困った星村は大原社主を頼るが良策がない。そこで士郎は周大人を訪ねる。

第44話 フォン・ド・ヴォー
花村と三谷の結婚が決定。が、披露宴に予定したレストランのオーナーシェフ・中里が入院。士郎はその息子・靖夫に代役を頼む。花村への想いを乗り越えて、最高のフォン・ド・ヴォーを!

第45話 ふるさとの唄
東西新聞のアルバイト・天野は岩手出身の浪人生。お国訛りを気にする余り、無口が災いしてクビになる。士郎は途方に暮れる天野に彼の特技・民謡の喉を生かせるアルバイトを紹介するが・・・

第46話 飯の友
米は日本人の食の原点。だが貿易摩擦の影響で日本はアメリカから米の輸入を迫られている。”カリフォルニア米を食べる会”席上、士郎は角丸副総理に米輸入自由化の愚を説くが問題は複雑!

第47話 キムチの精神
東西新聞は大韓書籍と提携、韓国文化紹介の本を作る事になった。その祝宴の進行役は富井。精一杯務めるが何故か金社長は怒り、席を蹴る。理由の判らぬ大失敗に号泣する富井だが士郎は・・・

第48話 非常食
真山夫妻の山荘に招待された士郎と大出夫妻。大会社の社長の大出は妻の戒めもきかず傲慢ぶりを発揮。皆の顰蹙をかう。山は猛吹雪となり一行は閉じこめられてしまうが食料がない!

第49話 大地の赤
唐山陶人は陶器に塗るうわぐすりで本物のトマトの赤色を出そうとするがうまくゆかない。雄山が聞き付けて有機農法・露地栽培のトマトを持って来たが陶人は納得しない。トマトの赤とは。

第50話 愛の納豆
ゆう子の親友で茨城出身の美枝が婚約したが相手は関西出身。納豆をめぐって意見が対立。せっかくのアツアツカップルも大ゲンカ。婚約者の靖夫は食べられるようにしてと士郎に泣きつく。

第51話 サラダと美容
士郎が見合いをするが大原社主の顔を立てた義理。相手の昭子も同じ立場だったのですっかり打ちとけた二人は食事に行く。昭子はサラダしか食べない。そこへ昭子のかつての婚約者が・・・。

第52話 ぼけとつっこみ
人気漫才コンビのすべっ太は自分だけの才で人気があると勘違いしてコンビを解消するが1人ではうまくゆかない。噺家のブラックにたのまれた士郎はすべっ太を柳川鍋に招待する。

第53話 椀方試験
美食倶楽部で働く良三は雄山から料理人の華とのいわれる椀方に推薦された。だがそれには雄山の課題にこたえなければならない。良三は雄山指定のシジミ汁を最高の材料で作るのだが・・・。

第54話 ボクサーの苦しみ
結婚の申し込みをする勇気の出ない写真家の荒川。そのきっかけをボクサー矢沢の勝利に賭けるが矢沢は減量がうまくゆかず絶不調。困った荒川は士郎に美味しいが太らない料理をたのむ。

第55話 卵とフライパン
調理士見習の上田は仕事先の大衆食堂の主人のやる気のなさに嫌気がさして料理そのものへの興味をなくしていた。士郎はオムレツ専門店へ上田を誘い、女性シェフ花森の働く姿をみせる。

第56話 再会の丼
若手人気落語家だった吉笑は”名人の息子”という奢りから八笑師匠に破門された。今は非を悟り落語の情熱を燃やし続ける吉笑だが、山岡の演出した丼飯で破門は解かれるか?。

第57話 玄米vs白米
女子柔道の名門・武徳女子大は選手の健康管理のため、白米を禁じ玄米食を信奉している。だが、まずい玄米に拒絶反応を示す部員の訴えで山岡はある重大な問題に思い当たる。

第58話 骨のない魚
F3000レーサー・槍村は間近に迫った大レースへの不安から不眠症になる。焦る槍村に山岡はあえて謎めいた料理の名をぶつけた。苦しむ槍村。キーワードは”骨のない魚”だ!。

第59話 代用ガム
富井の弟・修は亡父が兄だけ可愛がり、自分は大学進学を断念させられたと兄を責める。富井は、父が逆境の中でも精一杯二人を愛していたと”代用ガム”の思い出を語るが・・・。

第60話 豆腐の花
ブラックの恋人のテルエが入院したが、栄養のあるものを食べようとしない。もっと栄養をつけなければと山岡に相談したところ、大豆をひいた呉汁はどうかとすすめる。

第61話 黒い刺身
中国残留孤児の身元調査を手伝うことになった富井副部長だが、肉親探しの唯一の手掛かりは”黒い刺身”を食べた記憶だけだという。山岡は必死で黒い身の魚を探し歩くが・・・。

第62話 北海の幸
宮井は昆布をゴキブリにかじられた責任で美食倶楽部をおいだされてしまった。だがそれは雄山の勘違いと気付いた山岡は、宮井を連れて北海道の利尻島へと向かう。

第63話 臭さの魅力
東西新聞社とフランスのルタン社が業務提携する事になったが、その祝宴で社主同士が互いの国の料理の匂いをけなし合って喧嘩。そこで山岡は周大人に仲裁を依頼する。

第64話 ペンションの名物
元社員の武田が始めたペンションを訪れた山岡たち。しかし経営状態は良くない。料理も一流のフランス料理なのに―。山岡は何か名物があればいいがと考えるが・・・。

第65話 究極のメニューvs至高のメニュー
東西新聞の究極のメニューに対抗して帝都新聞では至高のメニューを発表。なんと指揮をとるのは海原雄山。山岡と雄山は卵の前菜で社運を賭けて対決する。

第66話 究極vs至高 黄身の実力
雄山の用意した前菜は真に至高と呼ぶにふさわしいもの。だがそこには材料の秘密があった。そこで同じ材料を使って再度挑戦する山岡だったが・・・。

第67話 根気と自然薯
山岡の幼なじみの数夫はやくざから足を洗って料理屋を始めたが、母は信用しようとしない。そこで山岡は母の好物自然薯を掘りに数夫を連れてゆく。

第68話 潮風の贈り物
美食倶楽部の仲居の鈴子は、婚約者に裏切られ自殺を計るが未遂に終わり、それ以来何も食べようとしない。鈴子に好意を持つ良三に相談を受けた山岡は鈴子の故郷を訪れるが・・・。

第69話 究極vs至高 生きている米
野菜で究極と至高の戦いをする山岡と雄山。ただし今回は雄山の提供した無農薬キャベツを使っての勝負。素材の持ち味を最大限に引き出した雄山の料理に愕然とする山岡だが・・・。

第70話 究極vs至高 対決!!野菜編
キャベツの対決で負けた山岡はカブで巻き返しを計るが雄山は自分の料理に満足せず勝負は延期となった。そんな折、田舎から出て来た荒川の母の料理を食べた山岡はこれだ!?とひらめく。

第71話 不器量な魚
ゴリ料理店の主、森口は以前働いていた料亭での結婚話が自分の醜さ故に破談になったと思い込んでいた。山岡は外観は悪いが豊かな味を持つゴリを例に料理人は顔じゃないと言う・・・。

第72話 下町の温もり
中松警部の幼馴染で一膳飯屋の主人・半吉は善良な男。彼は同じ長屋出身の歌手・明日香まゆみと婚約していたが、人気が出るにつれ彼女は彼から離れていった。ある日まゆみに大変な災難が・・・。

第73話 家族の食卓
士郎はある夜新宿でチンピラにからまれていた少女を助ける。事情を聞くと彼女は、社会的名士だが冷めた関係の両親に反発して不良になろうと夜の街に来たと言う。士郎は彼女の両親に会うが・・・。

第74話 不思議なからあげ
立ち退きを迫られている孤児院を救う約束をした士郎。その時のオーナーは洋東物産の盛口会長だ。士郎は洋東グループのホテル落成パーティで盛口に近づく。からあげが孤児院を救えるか!?

第75話 おせちと花嫁
横綱若吉葉に縁談、花嫁候補の3人は皆美しい良家の令嬢だ。嫁選びに大原社主の提案でおせち作りの腕を見る事となる。しかし横綱は地味だが堅実なお手伝いのすみ子に密かに心寄せていた。

第76話 究極vs至高 餃子の春
餃子チェーン店「お春」の餃子は山脇社長が苦楽を共にした亡き妻が決めた素朴な味だ。しかし最近は急成長の競合店「一本槍」に押され気味。山岡と山脇は「一本槍」へ試食に乗り込むが・・・

第77話 究極vs至高 対決!!餃子編
「お春」・「一本槍」の対立は、雄山がからんで”究極対至高”の戦いに発展する。山岡は”究極の餃子は餃子の王道・本道を追求してこそ完成する”との信念で勝負に臨む。雄山の餃子は?

第78話 真冬の珍味
山岡とゆう子がテレビ番組「クイズ・味で勝負」新聞社対抗戦に出演。他社は有名な食通が勢揃いで”高級な美食のみ尊し”と言わんばかりの態度。そのグルメ自慢達に山岡の一言が波紋を!

第79話 洋食屋の苦悩
洋食「銀洋亭」の主人・中里は腕の良い料理人だが、同郷の天才シェフ・室野の記事、”フランス料理は洋食如きとは次元の違う芸術だ”を読み強い劣等感に陥る。中里の自信を挽回するには?

第80話 究極vs至高 エイと鮫 前編
映像作家の房元は天才肌だが己の感受性に反する物を認めない。TVプロデューサー・田中も”ムシが好かない”で一蹴された。房元を説得すべく士郎はエイと鮫の料理で彼の”感受性”に挑戦する!

第81話 究極vs至高 エイと鮫 後編
鮫料理は房元を納得させたが、エイ料理は雄山を巻き込んで、”究極・至高”対決のテーマとなってしまう。クセのある素材の持味を最大に生かす方法とは何か?士郎と雄山の感受性に以外な共通点が・・・。

第82話 江戸の味
富井副部長が左遷!?きまじめな氷山人事局長は落ちつきの無い富井が我慢ができないという。すっかり落ち込んだ富井を何とか助けようと士郎は大原社主と相談して江戸の味の会を開く事にする・・・。

第83話 ばあちゃんの賭け
孫娘の結婚費用のためイカ300キロを1ヶ月で完売しようと行商するお婆さんだが交通事故で大ケガ。話を聞いた士郎はそのイカを社内販売で捌こうとするが、イカ嫌いの総務部長の待ったがかかる。

第84話 食は三代?
多山財閥の御曹司がゆう子を見初めた。士郎をライバル視した多山は「食は三代」の持論を持つ評論家の竹原を使って味覚を試させる。士郎に恥をかかせゆう子に助け船を出して点を稼ぐ企みだが・・・。

第85話 父のコロッケ
社員食堂シェフ・相川は昔、放浪三昧で自分の店を潰し離婚。別れた妻子に未練充分だが信用は簡単に取り戻せない。そんな時テレビの社員食堂対抗戦出場が決定。得意の誠実コロッケで優勝・復縁なるか?

第86話 贅沢な献立
名門料亭の息子・足田が大金を使い遊び狂っている。彼を振った女が「もっと贅沢な暮らしがしたい」と言った反動で料理人の身に絶望したのだ。今だに彼を愛する元婚約者・信子は士郎に助けを求める。

第87話 もやしっ子
富井副部長の息子ヒトシの運動会に出場することになった士郎とゆう子。そこで士郎はヒトシの同級生マサシが、体が弱いことを理由に「モヤシ」といじめられていることを知る。士郎のモヤシ料理でマサシを救えるか!?

第88話 丼vsのり巻き
「ワールド」副編集長・アーサーは士郎の協力で”日本文化丼論”を書き、大成功。それを見たフリーライターのアンナは「日本文化はのり巻だ」と主張し、記事採用を求めるがアーサーは納得しない。

第89話 グルメ志向
世界の一流レストランが東京に支店を出し始めたのを機に「世界味めぐり」の企画を練る士郎たち。そこで評論家の桜田に協力を依頼するが断られてしまう。理由はレストランに行けばわかるといわれて・・・。

第90話 二代目の腕
名人と言われた先代が死に、老舗天ぷら・銀屋は息子の則夫が継いだが客は極端に減った。腕は父親に劣らぬ彼ゆえに理由が判らず悩む。客の心理を見抜いた士郎は彼が先代を超える為の活路を発見!

第91話 五年目のパスタ
浮浪者の辰さんの仲間に入った信は料理上手。大阪のレストランのオーナーシェフだったと言う。店は繁盛、順風満帆の彼がなぜ妻子を置いて蒸発したのか?意外な事情を聞いて力を貸す士郎達だが・・・。

第92話 思い出のメニュー
士郎はドイツの豪華客船のシェフ・寺杉に、彼が昔修行をしたドイツ料理店・ハンザの味を確認してきて欲しいと頼まれた。彼はかつてオーナーの娘と婚約までしたが、不幸な事件のために別れたきりだと言う。

第93話 海のマツタケご飯
日本画の大御所・清谷吟香は京極の喧嘩友達。京極の自慢の松茸に”海にもこれに劣らぬ物がある”と張り合う。初夏・それをとろうと海に潜った吟香が脳内出血で倒れた。海のマツタケご飯とは何か?

第94話 梅干しの雨
母親の蒸発で残された幼い兄妹。しばらくの間、塾の経営者・幡中が二人の面倒を見てくれることになった。ある日、塾のピクニックで彼の作ったお握りの梅干しを捨ててしまう兄妹。幡中は厳しく咎めるが・・・。

第95話 杜氏と水
清酒江戸一番の専務・均野は社運を賭け招聘した杜氏・喜山を我知らず激怒させ、就職を拒否されるが理由が全く判らず狼狽。事情を聞いた士郎は均野の兄(社長)の味覚と嗅覚に全てを託す。

第96話 柔らかい酢
祇園祭りの帰りに士郎は陶人の妻・領子に頼まれた鯖寿司を買うが、事情を知らぬゆう子達に食べられてしまう。領子は自ら不足分を作るが、食べた陶人が食中毒で入院。原因は領子の腕か?それとも!?

第97話 料理と絵ごころ
一流料亭・芝浜の若旦那は”料理は総合芸術。私はプロデューサーだ”と言い放ち板場に立つ事を軽視する。だが彼の個展で絵を一目見た士郎は彼に料理素材の選択眼が全くないと指摘。

第98話 ほうじ茶の心
夕刊連載直前の作家・加村はスランプが長く、今回も書出しに苦しんでいる。部長の依頼で彼を訪ね、その妻に焙じ茶の入れ方のコツを教える士郎だが暴君・加村と従順な妻に亡母と雄山の姿が重なる。

第99話 涼風そうめん
ゆう子の祖母・たま代が助けた暑気当たりの易者は会社相談役の大柱。毎日看病に通った、たま代だが今度は自分が暑気当たり。恩返しにと自らそうめんを作る大柱だが、たま代の食欲は回復しない。士郎の出番だ!!

第100話 古酒
酒仙とまで呼ばれる文芸評論家・古吉は”日本には本物の精神・文学を育てるスピリッツ(蒸留酒)がない”と嘆く。士郎はこれに異を唱え大衝突。古吉を納得させる酒は究極の酒・古酒しかない!!

第101話 スパイスの秘密
士郎は中松警部に保護された記憶喪失の男を記事にした。それを見て妻が現れ、男がカレーショップの店主であると判る。しかも過去に傷持つ妻は夫を愛する故に彼の記憶の回復を恐れているようだ・・・。

第102話 新しい企画
東西グラフの新企画「世界味めぐり」に、士郎とゆう子も参画して欲しいとの事。担当は才色兼備の仁木まり子だ。だが小泉局長の反対に会ってしまう。3人の秘策は!?

第103話 禁断の鳥
まり子の父、仁木に鳥料理屋に招待された士郎と雄山。だが出された料理は禁鳥のツグミだった。知らずに手をつけた士郎に、雄山は激怒する。

第104話 挑戦精神
「世界味めぐり」の写真に不満のまり子が、新進カメラマンの近城勇の起用を提案。早速、3人で頼みに行くが、料理の写真には挑戦精神が涌かないと断られてしまう。

第105話 日本の根っこ
パリで活躍するデザイナー平尾英が帰国した。疲れきった平尾に、引退を心配した近城は、士郎と雄山に平尾がパリに帰りたくなるような料理を作ってくれと頼む。

第106話 ジャンボ茶碗蒸し
まり子の叔母・輝子と偶然知り合った士郎。彼女は美人だが気位が高く、長年の恋人・片森に対しても高慢さ故に婚約を逃しかけている。一計を案じた士郎は輝子の好物で片森に彼女を諌めさせる。

第107話 命と器
二都銀行会長は孫・まり子の見初めた士郎の評判を探りに東西新聞へ。だが社主の語る士郎像は最悪。その日陶人の作品をうけ取る席で偶然士郎と同席した会長は悪しき先入観を覆す事件に遭遇する。

第108話 辛し明太子
小泉局長は辛し明太子が大好物。だがフリーの写真家・近城がその味を否定した事から士郎をも巻き込んでの大喧嘩に発展。3日後に"岡星”で争いの決着をつけると宣言した士郎だが・・・!?

第109話 恥ずかしい料理
ゆう子の同級生季子とその恋人、教一は大変な美男美女。だが互いに相手を裕福な令嬢・御曹司と思い込み”自分のような者は相手に相応しくない”と悩む。二人の滑稽な誤解に一計を案じる士郎。

第110話 年越しうどん
数年前に消えた妻・冬美発案の豪華鍋焼うどんを京極や士郎達に振舞う岡屋。そにに良三が駆け込み、スキー場で彼女に偶然会ったと言う。岡屋は即座に現地へ。思い出の鍋焼うどんに冬美の心は!?

第111話 タイのタイ
大原社主の自宅に年始に集った文化部一同。そこへ大原の幼友達でライバルの大金持・大河が乗込んで来る。金にあかした鯛料理で次々に無礼な挑発を受けた大原は、士郎に名誉挽回の期待を託す。

第112話 二人の花嫁候補
風邪で会社を休んでいる士郎を見舞ったゆう子とまり子。そこで出会ったのは中川の妻で士郎の育ての親的存在の「ちよ」。二人を士郎の花嫁候補とみなしたちよは咄嗟の出来事を利用し、二人に花嫁試験を!?

第113話 カジキの真価
写真家・近城は料理の写真に今一つ情熱が持てない。貧しい幼少期の御馳走だったカジキの刺身と、食べさせてくれた母をかつて食道楽の師匠達に愚弄された事が原因。士郎はカジキ漁取材に近城を伴い、その真価に迫る!

第114話 ピザの横綱
ピザレストランに足繁く通う島高部屋の鏡洋。目的は相思相愛のオーナーの妹・とし子だが、ちゃんこ絶対主義の親方に結婚話を打明けられずにいる。話を聞いた士郎とゆう子は彼の為に一計を案ずる・・・。

第115話 いわしの心
まり子の祖父が、婿取りの伏線として士郎に大レストラン経営を依頼。心動く士郎だが結局、僥倖に頼らぬ人生を選ぶ。士郎はその志をまり子の祖父に伝える場にいわし料理専門店・佐伝を選ぶ。

第116話 究極vs至高 菓子対決!!
菓子対決を控え、和菓子「甘善堂」主人宅へ陶人設計の茶室を見学に来た士郎は、偶然訪れた雄山に”菓子の本質はこの茶室の中にある”と謎をかけられる。この意味を解いて士郎は勝負に臨めるか!?

第117話 天日の贈り物
小泉局長最愛の猫・パシャが消化不良をきっかけに拒食症に。大好物のアジの干物も効果なし。このままでは命が危ないと士郎に泣きつく小泉。対策を探る内、士郎は干物作りの現状に思い当たる。

第118話 猿蟹合戦
借金の肩代わりに結婚資金を失った写真家・荒川に、美術品蒐集家・佐高が木彫りのきかザル入手の代理交渉を依頼。持ち主は荒川と親しいが一刻な松森。高額の成功報酬を約束され荒川は松森邸に足を運ぶが・・・

第119話 カレイとヒラメ
第一志望の有名大学失敗のショックで第二志望の名門にも行かないとぐずる社主の孫・公一。大学を名前で選ぶ愚を諭すため、カレイ漁に公一を連れ出す士郎だが彼自身の判断するカレイとヒラメの差は?

第120話 究極の披露宴 前編
田畑との結婚迫る荒川は恩師・木曽友二に披露宴出席を諸うが近年の披露宴を愚劣と考える木曽の怒りを買う。見かねたゆう子は木曽と懇意の雄山に取りなしを頼むが、厳しい試練を受けるはめに!

第121話 究極の披露宴 後編
雄山の説得で木曽の出席が実現。あとは荒川・田畑の披露宴を舞台とした”究極”が披露宴の本質を体現した雄山の”至高”に勝てるかどうかが問題だ。”至高”を凌ぐ士郎の”究極の披露宴”とは!?

究極対至高 長寿料理対決!!
究極と至高のメニューの次なる対決テーマは長寿料理に決定した。士郎とゆう子らは料理のヒントを得るため、長寿県・沖縄を訪れる。だが、行く先々で至高のメニューを手がける雄山に遭遇。やがて究極と至高の両陣営は

日米コメ戦争
今回の対決テーマは「ご飯のおかず」に決定した。士郎、雄山ともに出されたご飯には、どちらも香ばしい「香り米」が使われていた。その「香り米」にからみ、雄山はコメの輸入自由化問題を取り上げ、日本米の危機を訴