第1話 悪とは何か――弱さから生ずるすべてのものだ。
進学率・就職率100%と言われる進学校・東京都高度育成高等学校に入学した綾小路清隆。しかし彼が所属する1年Dクラスは、進学校とは思えないような問題児ばかりだった。さらに学校は、生徒に現金と同価値のポイ

第1話 困難の中でこそ、平静な心を保たねばならない。
無人島での試験を終え、綾小路清隆たち1年Dクラスのメンバーは豪華客船で夏休みを堪能していた。 ところが休息も束の間、新たな特別試験が。 軽井沢恵らと同じ部屋に呼び出され説明を受ける綾小路。 今度の試験

第1話 何かを選ぶことこそが、成長の最大の糧となる。
3学期を迎え、DクラスからCクラスへと昇格した綾小路たちは、 全学年合同で行われる特別試験「混合合宿」へと向かっていた。 今まで敵同士だった別のクラスとグループを組む特別試験で、不仲は必至。 だが、ボ

第2話 人にとって、他の人間は獰猛な狼のようなものだ。
協力せず何かと反発する石崎や、自由に振る舞う高円寺がいる綾小路たちのグループ責任者・幸村は上手くグループをまとめられず、険悪なムードが続いていた。 一方、綾小路は独自にある生徒から情報を得ようと行動を

第3話 忘れたいことほど、忘れることはできない。
軽井沢と平田が別れたらしい――Cクラスがその話題で持ちきりになる中、 山内がAクラスの坂柳から呼び出しを受ける。 有頂天になる山内は、堀北の「罠だ」という言葉にも耳を貸すことはなかった。 一方、綾小路

第4話 あなたにできるのは自分の目的のために行動することまでで、その結果を望むようにすることはできない。
バレンタインデー当日。Cクラスの男子たちは、チョコレートを貰えるかどうかで盛り上がっていた。そんな中、綾小路から呼び出されたことに落ち着かない様子の軽井沢だったが、待ち合わせ場所で綾小路と話している最

第5話 運命は勇気ある者を助ける。
掲示板に噂を流したのは、坂柳に命令された橋本――。 石崎や伊吹はそう信じるが証拠はなく、深く追及をすることは出来なかった。 そして、坂柳を筆頭にAクラスがBクラスに乗り込んだという話が綾小路たちに届く

第6話 悪を行うよりも、その悪に傷つけられる方が良い。
学年末試験に全員合格したCクラス。 安堵の空気が教室に流れる中、茶柱から急遽、追加の特別試験『クラス内投票』の実施を告げられる。 試験の内容は、自分のクラスメイトの中から「賞賛に値する3名」と「批判に

第7話 人は自らの本質と向き合うのを避けるためなら、 どんな愚かな行いにも手を染めてしまう。
『クラス内投票』が発表され、疑心暗鬼になったCクラス内は不穏な雰囲気に包まれていた。 そんな折りに、綾小路は2年Aクラスの朝比奈から一之瀬が南雲生徒会長に協力を依頼したという話を聞かされる。 その後綾

第8話 過去を顧みぬ者はそれを繰り返し、裁かれる。
兄の学との対話を経て、特別試験で退学にすべき人物として山内の名を上げた堀北。山内はこれまでクラスへの貢献度が低いだけでなく、綾小路を退学にするために批判票を集めていたのだ。しかも、その裏にはAクラスの

第9話 最高の法は、最大の不正を生み出す。
『クラス内投票』の結果、Cクラスから初の退学者が出た。坂柳はこの特別試験が綾小路を退学させるために用意された舞台装置だと語る。そんな中、綾小路と坂柳の前に、理事長代理を名乗る月城が姿を見せる。月城は綾

第10話 不条理な結論に至る第一の原因は、解決の手段が不足していることだ。
特別試験に向けて、さまざまな対策を考えるCクラス。しかし、どれも決め手に欠けるものばかり。堀北が考えたプランを綾小路は評価する一方で、『クラス内投票』の結果を引きずる平田は、一向にクラスに協力しようと

第11話 愛にはたったひとつの決まりしかない。それは愛する者を幸福に導くことだ。
平田が立ち直り、クラスがまとまりを見せる中、ついに綾小路VS坂柳の1年度最終特別試験が始まった。1戦目に選ばれたのは「バスケットボール」。Cクラスは善戦していたが、それもそのはず、Aクラスは手を抜いて

第12話 欲望のために世界を変えるのではなく、まず己を変えよ。
最終特別試験の結果、Aクラスに惜敗した綾小路たちは、またDクラスへと降格する。しかし生徒たちは1年を通じて着実な成長を遂げていた。特に堀北はクラスメイトの意見を聞いたり、いずれは倒さなければならないB

第13話 愛は最も良い教師である。
春休み。綾小路は椎名から本の話がしたいと呼び出される。一方、橋本と密会をする龍園の前に現れたのはBクラスの神崎だった。クラスは敗北を喫したものの、神崎は龍園に臆することなく対面する。2年生への進級を前